消えゆく公衆電話、通信障害の代替えも姿見えず この20年で7割超の5000台減 沖縄県内


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 KDDI(au)の大規模な通信障害で、緊急時の代替手段として利用が呼び掛けられた公衆電話。しかし、公衆電話は撤去が進み、街角で見つけることが難しくなってきている。

   NTT西日本によると、県内に設置されている公衆電話の台数は3月末時点で1883台となっている。1998年度の6940台が県内設置台数のピークのため、20年余りで7割超の約5千台が姿を消したことになる。

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 今年4月には総務省が公衆電話の設置基準を緩和したことで、全国的にさらに削減が進むことが確実となっている。NTT西日本は県内の公衆電話について、今後10年で新たに約800台を削減する計画を立てている。
 (武井悠)

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