【一問一答】沖縄セルラー社長「深くおわび」苦情問い合わせ950件、解約の声も 通信障害


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KDDIの大規模通信障害を受け、会見を行う沖縄セルラーの菅隆志社長(左)と山森誠司専務=4日夜、那覇市松山の沖縄セルラー本社(又吉康秀撮影)

 KDDI(au)の通信障害を受け、沖縄セルラー電話の菅隆志社長が4日夜に開いた会見でのやりとりは次の通り。

       >>【一報こちら】KDDI障害「ほぼ復旧」 沖縄セルラー社長が謝罪 県内最大65万回線に影響

 ―土曜からこれまで復旧に時間を要した。

 「通信事業者として重要なインフラを提供している。それが使いづらいことで多大な迷惑を掛けた。深くおわびしたい」

 ―県内ではどのくらいの影響があったのか。

 「最大で65万回線。正確な数は精査していく」

 ―故障と勘違いして店舗に来た人はどのくらいいたのか。

 「県内に69店舗あり、故障関連問い合わせは1日1店舗あたり20件ほどだった。故障、障害関連の問い合わせの数と理解してほしい」

 ―個人や法人などへの補償は考えているのか。

 「沖縄セルラーで契約した人にはこちらで対応するが、補償に関してはまだ決まっていない」

 ―現時点で復旧しているのか。

 「今は回線は安定しているが、利用状況を確認し復旧宣言をしたい」

 ―苦情の問い合わせはどのくらいあったのか。

 「カスタマーセンターでは累計950件」

 ―県内は沖縄セルラーのシェア高い。

 「長期間にわたり大きなご迷惑をかけた。今後はこのようなことのないよう再発防止に努める」

 ―トラブルに伴う解約件数は。

 「解約はそんなに多くはないが、声はある。本日どうにか使えるようになったのもある程度幸いしたかもしれないが、非常に多い解約を受けたわけではない」

 ―人命、社会インフラへの影響はあったか。

 「ATMへの影響等は全国的には一部あったと聞くが沖縄にはない。運送会社や病院の連絡手段で使っていたところが使えなかったとかの声は一部いただいた。人命にかかわるまでの話は私どもまでは届いていない」

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