【号外】県が敗訴 承認取り消し「違法」 初の司法判断


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裁判所に入る県側弁護団=16日午後1時41分、那覇市の福岡高裁那覇支部

 翁長雄志知事による名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを巡り、国が県を相手に提起した不作為の違法確認訴訟の判決が16日午後2時、福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)で言い渡された。多見谷裁判長は、国の請求を認め、県の承認取り消しを取り消すよう求めた国の「是正の指示」に従わないことは違法だとした。

 辺野古新基地建設問題における初めての司法判断。米軍普天間飛行場移設に関する今後の議論に影響を与えるのは必至。敗訴した県は上告する方針で、承認取り消しを巡る法廷闘争は最高裁に舞台を移す。

英文へ→Breaking news: Okinawa loses Henoko lawsuit

埋め立て本体工事に着手した米軍キャンプ・シュワブと大浦湾=2015年10月29日午後1時すぎ、名護市辺野古上空