名護市役所に東京オリンピックの聖火リレーで使われるトーチが19日まで展示され、来庁者は物珍しそうにスマートフォンで撮影した。県庁や宜野湾、那覇の各市役所でも展示を予定する。聖火リレーのコンセプトは「希望の道を、つなごう。」
▼新型コロナウイルスの感染拡大で小中学校が休校した最中、NexSeed沖縄校と琉球新報社は「りゅうちゃんランチサポート」への協力を呼び掛けた。18の賛同企業が多くの食料品を無償提供し、支援を必要とする子どもたちに届けられた
▼本部町の渡久地第一公民館では住民や慈善団体が食料品を使い、休校中の子どもたちに食事を振る舞った。中曽根義人区長は「人のつながりと温かさを感じた」と破顔した
▼平日の朝、琉球新報北部支社に企業からのパンが届くようになった。中曽根区長らの謝意を運転手の男性に伝えると、笑顔で次の配達地に車を走らせた
▼感染防止のマスクを巡り、さいたま市は配布対象から朝鮮学校を除外する方針を示した。「差別的な対応」との抗議を受け配布に転じた。学校の求めに応じ、おにぎりを即時に届けた大手コンビニの取り組みを神奈川新聞が報じた
▼聖火リレーの応援自粛など、暗い影が濃くなる中、世界では負の連鎖、笑顔の連鎖のどちらも目につくようになった。希望につながる道はどれだろうか。答えは分かっている。