<金口木舌>世紀末の気候は


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 秋分は9月23日では? と思う方もいるのではないか。22日となるのは2016年以来である。その前の2012年は1896年以来116年ぶりの9月22日だった。24日の年もある

▼秋分の日が動くのは、太陽を回る地球の公転が365日に6時間弱の余りがあること、この余りを補正するグレゴリオ暦のうるう年の数え方が関係している。簡単に言えば日付と季節がずれないようにしているわけだ
▼秋めいてきたようでもあるが、まだまだ日差しが厳しい。気候変動の影響だろうか。放っておいて暦のようには調整されない地球温暖化である
▼沖縄気象台の沖縄の気候変動監視レポートが予測する今世紀末はちょっと恐ろしい。20世紀末にはほとんどなかった気温35度以上の猛暑日が年間約57日に増える。滝のように降ると表現される1時間に50ミリの雨の回数は約2倍となる
▼気候変動に影響しているのが二酸化炭素(CO2)だ。燃やすとCO2が出るプラスチックは温暖化の要因となる。プラスチックごみになるレジ袋の使用を減らそうと、マイバッグの普及が進む
▼途端に万引に悪用する輩(やから)がいるというからやっかいだ。確かに他での買い物を持って店に入ると気後れすることがある。マナーはマイバッグの口を締めておく、だそうだ。楽しい買い物も何だか落ち着かないが、未来を思えば、慣れるしかあるまい。