航空会社の赤字や破産。新型コロナウイルス感染拡大がもたらした損失は計り知れない
▼観光産業は沖縄経済の主軸。日銀那覇支店によると、11月の県内金融経済概況は政府の国内旅行需要喚起策「Go To トラベル」などで一部に回復の動きが見られるというが「厳しい状況が続いている」
▼先行き不透明な中でも挑戦は続く。オリオンビールはプレミアムクラフトビール「75BEER(ナゴビール)」第3弾の「ヴァイツェン」を24日から名護市で先行販売する。オリオンビールの工場があることから「ビールの街」として知られる名護市の市制50周年を記念した商品
▼名護パイン園のグループ企業「名護パイナップルワイナリー」はこのほど、ブランデー・スピリッツの酒類製造免許を取得した。観光収入が落ち込む中、経営環境は厳しいが「パイナップル栽培に携わる農家への持続的な還元かつ地域の活性化につながる」と意気込む
▼会食は新型コロナの感染拡大の原因とされるが、地元のビールやブランデーは少人数や自宅でも楽しめる。そうすれば観光客が再び沖縄に戻ってきた時に新たな「やんばるの風味」として紹介できそうだ
▼国連は「持続可能な開発目標(SDGs)」を掲げる。県経済の持続的発展のため雇用を守ろうと奮闘する県内企業。家計も厳しいが、できる範囲の消費で応援する時期かもしれない。