消費税が昨年10月に10%に増税され、はや1年以上たつ。食料品は8%に据え置かれたままだが、増税時、食料品と同様に生理用品も「8%に据え置いてもいいのでは」と思っていた。軽減税率適用を求める署名活動を展開している団体もある
▼減税か否かの動きを超えて、英国スコットランド議会では11月24日、全て無料にするという法案が全会一致で成立した。無料提供を法律で義務付けるのは世界初という
▼さらに学校や大学の女子トイレに無料で配置することも盛り込まれている。生理用品をタダにし「税金で負担します」という発想に目から鱗が落ちた
▼経済的事情でナプキンが買えない「生理の貧困」に歯止めをかけることが法案成立の狙いだという。英国の調査では、学生の4人に1人が月経時、入手に苦労しているとのデータも
▼県内の子どもの貧困率の高さを考えると、衛生用品を買えず悩む生徒がいるはずだ。生まれながらの性別は誰も選べない。女性のみにかかる金銭的負担の軽減は、経済的に厳しい家庭にはより一層必要だ
▼居酒屋の女子トイレに、無料サービスで置かれているように、学校のトイレに「ご自由にお取りください」とあれば、月に一度のブルーな日々がちょっとは前向きになれるはず。画期的なこの制度、沖縄の小中高生だけでも率先して導入してもいいのではないか。