テレビの戦隊ヒーローでピンクの隊員を演じるのは女性の役割。今までそれが当たり前と思っていた。今月から放送が始まった戦隊ヒーローでは、ピンクの隊員は男性だ
▼近所の公園では小さな子どもを連れた父親をよく見かける。あやし方や抱き方がうまく、一緒に遊ぶ姿が板に付く。普段から子育てをしているのだろう。最近は男性の育児休暇取得も増えている
▼南風原町が昨年夏に実施した、性差に関する町民意識調査では「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との考えに、約7割が反対と回答した。かつて「当たり前」とされていた男女の役割は時代と共に変化する
▼一方で南風原町の「こども調査」では、性別を理由に大人から言葉遣いや服装などについて指摘を受けている状況を明らかにした。子どもたちは「嫌な気持ちがした」と回答している
▼多様性が尊重される今、男らしさや女らしさを求める必要はない。性別にとらわれず一人一人が自由に役割を担う方がいい。まずは固定観念を捨て、柔軟な発想を持つことから始めたい。