<金口木舌>コンビニとマチヤグヮー


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 5歳の女の子が100円玉二つを握りしめて近くの商店に牛乳を買いに行く。絵本「はじめてのおつかい」は緊張と不安の連続の初めてのおつかいを通して少女が成長する物語を描く

▼幼い頃よく読んでもらったお気に入りの1冊で、親になってからは子どもに読み聞かせている。作中で描かれるような、昭和の時代にはどこにでもあった商店は街から姿を消した
▼代わって今、私たちの近くにあるのはコンビニ。3年前の今日、最大手のセブン―イレブンが沖縄に初出店した。以降、県内はコンビニ3社がしのぎを削る激戦区となっている
▼近くでいつでも開いていて何でも売っている。便利なサービスもある。社会インフラとして定着した一方で、食品廃棄、24時間営業の維持という課題も。人々のニーズを迅速に捉え、変化し続けているコンビニを見れば、世の中が見えてくる
▼「沖縄大百科事典」ではコンビニを「マチヤグヮー」と説明している。時代が変わっても、初めてのおつかいをする子どもを迎え入れる温かいマチヤグヮーであってほしい。