<金口木舌>面白い護佐丸たち


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 多様性は組織力を高めるとされるが、地域おこしもそうだろう。世界遺産中城城跡をアピールする「護佐丸大使」に初認定されたメンバーが面白い

▼歴史人物と恐竜を組み合わせたアニメキャラを生み出す小学生、都市計画の観点からグスク文化を調べてきた元役場職員、お笑いやラップで中城をPRする2人組らが並ぶ
▼きっかけは10月に開かれたコンテスト、その名も「我こそ!護佐丸!」。北谷町都市計画課長だった新城彰さんは「グスク愛」が強すぎて持ち時間の半分以上を村外のグスクについて熱弁。認定式ではお笑いコンビが扮する「MC護佐丸Withいーちふぁ君」と、村ゆるキャラの「ごさまる」がこの珍事をいじって笑わせた
▼メンバーには最年少で中城南小5年の比嘉勇瀬さんも。「護佐丸アロサウルス」のイラストを生み出し、今月横浜で開かれる「お城EXPO」の大舞台で中城城跡をPRする
▼年齢や職業も全く違うのに不思議なハーモニーを生み出す「護佐丸」たち。個性を光らせて中城の文化観光を盛り上げるはずだ。