<金口木舌>この子たちの未来は何色


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 ある施設でトイレに行くと「男性」や「女性」の表記が見当たらず、青とピンクのイラストだけがあった。「青は男性、ピンクは女性」と、当たり前のように色で性別を分けているが、どれほどの根拠があるのだろう

▼ピンクと言えば女性の色という共通認識めいたものがあるが、米国ではそのイメージが定着したのは第2次世界大戦後だという。意外と歴史は短いようだ
▼きょうは桃の節句、ひな祭りだ。旧暦3月3日ごろに桃の花が咲き、春が訪れることなどが由来で、平安時代から続く。「桃色」とは直接関係はないそう
▼5月5日の端午の節句にはわが家でひと悶着があった。「こどもの日」に家族で船釣りに行ったら、息子が「男の子の祭りなのに、3月にひな祭りもしてもらった姉も来てずるい」とすねた。確かに。だが「男の子の祭り」だけ祝日なのはおかしいという反論も出た
▼ジェンダーの議論は、日常生活レベルにもたくさん潜んでいる。祭りは祭りで健やかな成長を祈りつつ、子どもたちにはそれぞれのカラーを自分の中に育んでほしい。