<金口木舌>大切な交流の機会


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 最近、社内運動会を開催する企業が多いという。在宅勤務で社員の交流は減少した。競技で一緒に汗を流せば信頼関係が深まり、仕事で直面する困難も乗り越えられると企業は考えているのだろう

▼小さな子どもがいる家庭の環境は運動会と同じくにぎやか。自由気ままに走り回る子どもを、親はあの手この手でお世話する。次々と課題が飛び出すのも競技のよう
▼運動会も子育ても1人で乗り切れないことは同じ。子どもとの向き合い方は正しいか、健康に成長しているか。悩み事に直面したとき、周囲の支援があれば前に進める
▼ファミリーサポートセンター事業や子育て支援センターなど、保護者の力になる取り組みは多い。多様な支援がある一方、人員不足など各現場の課題もある。地域の人たちも現状に目を向け、より良い未来に進む方法を考えたい
▼楽しく子育てができれば親子の交流が増え信頼関係も深まるだろう。子どもの笑顔を守ることが何よりも重要だ。同時に、保護者が安心して子どもと交流できる環境づくりも欠かせない。