<金口木舌>「バスケの島」をその先へ


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 国内外で映画が大ヒット中のバスケットボール漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」。銀幕版の主人公、宮城リョータが生まれ育ち、バスケを始めた地として沖縄が描かれる

▼作品にまつわる場所を訪れる「聖地巡礼」も話題だ。リョータが兄とバスケをしていたコートはどこか、諸説がネット上に並ぶ。個人的には本島北部のある場所を思い浮かべた
▼それだけ多くのバスケコートがある。小中高の部活動も盛んで、全国で好成績を残してきた。琉球ゴールデンキングスは言わずもがな。プロ選手も多い。バスケは私たちの島に根付いている
▼首里城や空手、三線など、沖縄には世界に知られる独自の歴史や文化がある。リゾートとしても認知度は上昇。だが「バスケの島」だということは意外と知られていない
▼8月開幕のバスケ男子W杯。日本を含め、NBAのスター選手もいる8カ国の代表が沖縄会場に集う。この好機に「バスケの島」を世界に発信し、私たちも理解を深めたい。何ものにも代え難い財産となるはずだ。