<金口木舌>「寝る子」は大きく成長する


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 昔から「寝る子は育つ」と言われてきた。睡眠時には成長に必要なホルモンが分泌され、骨や筋肉を丈夫に育てる。一日一日の良質な睡眠で、心も体も健康になれる

▼睡眠に着目して子どもたちの生活改善などを目指す「睡眠教育」が注目されている。生活リズムや睡眠習慣を見直すことで学校生活が充実するほか、不登校の生徒が減少した事例もあるという
▼スポーツ庁の2022年度全国体力テストで、子どもたちの睡眠時間が減少傾向にあることが判明した。スマートフォンやゲーム機の画面を視聴する時間は増えた。コロナ禍が生活リズムの乱れに影響を与えているようだ
▼勉強や部活などを頑張りすぎて睡眠時間を削ることもあるという。時代の変化に伴い子どもたちの生活も多様化するが、眠る時間が短くなるのは心配だ。睡眠の重要性を改めて考えたい
▼沖縄は夜型社会とされる。子どもの健全育成のため大人の意識改革も欠かせない。遅い時間に外出しない。夜はスマホなどを見ない。日々の積み重ねが、大きな効果をもたらすはずだ。