<金口木舌>つなぎたい地域の伝統


社会
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 県出身選手が活躍した東京五輪の記憶もまだまだ新しいが、来年にはパリ大会が開催される。パリでは1900年にも五輪があった。その時、陸上競技の種目として綱引きが含まれていた

▼1920年のベルギー・アントワープ五輪を最後に綱引きは競技から外れた。今では運動会などの種目として幅広い世代に親しまれる。国民体育大会では公開競技として実施する
▼国体では選手8人で試合に挑む。綱を引き合うシンプルな競技でも、勝利のためにチームワークや戦略が欠かせない。練習から仲間との連携を深め、本番に向けて心を一つにする
▼県内では五穀豊穣(ほうじょう)や地域の発展などを願う大綱引きが各地で行われる。住民が協力して綱を作り、本番に向けて気持ちを高める。コロナ禍の中止を乗り越えて、大綱引きを楽しむ人々の笑顔が各地で輝いた
▼大綱引きは次世代への継承も重要なテーマだ。未来へつなぐために知恵を絞り、戦略を練ることも求められる。伝統行事を続けて人々の絆が深まれば、地域はより豊かに発展するだろう。