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「ばりばり打ちたい」沖縄・興南高出身の大山、大学野球「全米王者」へ意欲 NCAAポストシーズン


「ばりばり打ちたい」沖縄・興南高出身の大山、大学野球「全米王者」へ意欲 NCAAポストシーズン 笑みを浮かべるカリフォルニア大アーバインの大山
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 野球の全米大学体育協会(NCAA)1部、カリフォルニア大アーバインの大山盛一郎内野手が31日(日本時間6月1日)から64校だけが出場できるポストシーズンに臨む。6月に卒業する大山にとって最後のチャンスで手に入れた全米王者への戦いに向け「今季はあまり打率も残せず三振も多かったが、ばりばり打ちたい」と意気込む。

 興南高出で23歳の大山は昨年、全米から有望株が集まる夏のリーグに参加。二塁手の最優秀選手に選ばれた。日本のドラフト会議で指名されれば卒業を後回しにしてプロになる考えだったが指名漏れ。その後はもう一つの夢、上位8校で争う「カレッジ・ワールドシリーズ」出場を目指してきた。

試合で守備に就くカリフォルニア大アーバインの大山=25日、アーバイン
試合で守備に就くカリフォルニア大アーバインの大山=25日、アーバイン

 昨季はポストシーズン進出を逃しただけに「去年の悔しい思いがあったので、一戦一戦悔いがないように戦おうと言い合ってやってきた」。今季は43勝12敗で全米ランキングの上位につけ、大山も全55試合に先発出場して打率2割9分、8本塁打、51打点をマーク。3月にサイクル安打、4月にサヨナラ打を放つ活躍もあった。

 短大時代を含め米国でプレーした5年間を「毎日、自分の成長を感じられて充実していた」と振り返る。7月の米大リーグのドラフトで指名される可能性もあるが、まずは「悔いなく終われるように頑張りたい」と大学野球をやり切ることに集中する。

(共同通信)