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全中大会 9競技実施せず 27年度以降 ハンド、水泳や体操


全中大会 9競技実施せず 27年度以降 ハンド、水泳や体操 体育館(イメージ写真)
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 日本中学校体育連盟(日本中体連)は8日、全国中学校体育大会(全中)の規模縮小のため、水泳や体操などを2027年度から実施しないと発表した。日本中体連の区分に沿えば実施19競技のうち9競技を取りやめる、抜本的な改革となる。少子化への対応や教員の負担軽減の観点から、在り方の見直しを進めていた。

 他に実施されなくなるのはハンドボール、新体操、ソフトボール男子、相撲、スキー、スケート、アイスホッケー。開催地との契約がありスキーは29年度まで実施する。継続する競技も3日間以内での開催を目標とし、参加者数、開催経費とも現在から30%減らすことを目指す。除外される競技は今後、競技団体による大会へ移行する見通しだ。

 加盟校数に対して活動実態のある部の設置割合を示す「部活動設置率」を競技ごとに調査。原則として20%未満の競技を除外対象とした。民間クラブでの活動が多い水泳や体操は設置率が低かった。駅伝を含む陸上、バスケットボール、サッカー、軟式野球、バレーボール、ソフトテニス、卓球、バドミントン、ソフトボール女子、柔道、剣道は継続する。

 1979年に始まった全中は、昨年度約1万2千人が参加した総合大会。運営や引率などに携わる教員の負担が大きな課題となっていた。

(共同通信)