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大型牛同士 結びで激突 ひなまつり伊波闘牛 来月3日、石川多目的ドーム


大型牛同士 結びで激突 ひなまつり伊波闘牛 来月3日、石川多目的ドーム
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 ひなまつり伊波大闘牛大会(伊波闘牛組合主催、琉球新報社共催)が3月3日午後1時から、うるま市の石川多目的ドームで開かれる。結びの一番、大型スペシャルマッチには沖縄闘牛界屈指の巨体を誇る貴花大獣王(たかはなだいじゅうおう)と若手大型牛・突撃松五郎(とつげきまつごろう)が激突する。午後0時半からは、中の町青年会によるエイサー演舞も披露される。入場料は男性3千円、女性2千円、中高生千円、小学生以下無料。

 貴花大獣王は2019年のデビュー以来、戦歴は10勝4敗。その恵まれた体から放つ重いワリ技の打撃や、全体重をかけた押し込みを得意としている。14戦のキャリアの中でも特筆すべきは負けた相手ではないだろうか。四つの黒星は、上地大宝、闘勢琥珀、ドル、全勝工業勝進龍と、どの牛も言わずと知れた強豪牛だ。直近の試合は昨年11月の秋の全島大会で雷神大力に快勝し2連勝と好調を維持している。この試合に勝利し5月の全島一挑戦牛選考レースに名乗りを上げ、目指す先は3年越しの無差別級全島一の綱取りか。

 一方の突撃松五郎は、横開きの長い角を使ったカケ技を得意とする赤毛の若手大型牛だ。昨年3月の伊波大闘牛大会でデビュー戦を迎え、拳勝銀虎と対戦し18分にも及ぶ熱戦の末に惜しくも敗れている。1年の静養期間を経ての復帰戦で、格上の貴花大獣王から大金星となる初勝利を挙げられるだろうか。

 シーの2番は、ヒラ角で堅い守りの二代目☆徳王とガン角でワリ技を得意とする楚南王(そなんおう)の対照的な両牛が対戦する。デビュー戦の楚南王が、ド派手なワリ技で5連勝と上昇機運に乗る二代目☆徳王に挑戦。闘牛ファンの予想を裏切り下馬評を覆せるのか注目だ。

 (平川智之通信員)