第19回おきなわ文学賞(沖縄県文化振興会主催)の表彰式と交流会が24日、那覇市の沖縄産業支援センターで開催された。今回の応募総数は6部門に計198作品(158人)で、うち40作品(34人)が入賞した。表彰状を授与された受賞者は喜びをかみしめ、創作への意欲を新たにした。
詩の一席と俳句の二席に輝いた高柴三聞(たかしばさんもん)さん(49)は「(ダブル受賞に)驚いた。読み手に何かが届くと信じ書き続けてきた。詩に方言(しまくとぅば)を取り入れてみたが、まだ得意ではないので課題もある。カテゴリーにとらわれず小説などにも精進していきたい」と話した。
小説部門の一席を受賞した與那嶺明文さん(37)は「10年ほど応募し続けてきたが、なかなか結果が出ず今回を最後にしようと思っていた。一席に選出していただき光栄だ」と喜んだ。「今後はほかの小説賞にも挑戦したい」と意欲を示した。
入賞作品は電子書籍「はなうる」に収録し、おきなわ文学賞のホームページで公開している。
(伊佐尚記)