【東京】県出身のピアニスト大嶺未来(みく)さんの「大嶺未来presnts ラフマニノフ・ピアノデュオリサイタルVol.2 WITH桑原志織『舞曲』」が5月15日、台東区の東京文化会館小ホールで開催された。ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフの連弾曲を楽しむコンサートで、数々の国際コンクールで優秀な成績を修めた桑原志織さんと大嶺さんがペアを組んでの演奏会となった。
若きラフマニノフが学生時代に書いて天才ぶりを発揮したといわれる「2台のピアノのためのロシア狂詩曲」をはじめ、壮大な響きと深み、きらめきを感じさせる技巧で多くの曲を披露してブラボーの声が会場から飛んだ。
アンコールでは同リサイタルのvol.1の出演者の高橋多佳子さんがスペシャルゲストで登壇した。3人でラフマニノフの曲が披露され、会場を沸かせた。リサイタル終了後はロビーで、ラフマニノフ生誕150年にあたる昨年、高橋さんと演奏した1回目リサイタルのライブ録音CD『ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第1番&第2番ほか」の発売記念サイン会もあった。
大嶺さんは、東京芸術大学在学時にポーランド・ワルシャワのショパン音楽大学に留学して首席卒業、その後、ベルリン芸術大学卒業、国家演奏家資格課程を卒業している。現在は演奏活動と後進の育成にもあたっている。
(山川夏子首都圏通信員)