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映画「インサイドヘッド2」沖縄出身の上原千果さん、声優に初挑戦 等身大の演技、命吹き込む 


映画「インサイドヘッド2」沖縄出身の上原千果さん、声優に初挑戦 等身大の演技、命吹き込む  声優を務めた映画「インサイドヘッド2」の上映後にポーズをとる俳優の上原千果さん=18日、那覇市のシネマQ(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉手苅 友也

 ディズニー&ピクサー最新映画「インサイドヘッド2」の試写会が18日、那覇市のシネマQで開かれた。日本版で、主人公ライリーの親友グレイスの吹き替えを担当した、県出身の俳優・上原千果(17)がゲストとして登壇した。「すてきな作品とともに地元に戻ってこられた」と話し、今の気持ちは「ヨロコビ」と映画のキャラクターに例えて表現した。映画は8月1日から全国で公開する。

 「インサイドヘッド」は頭の中にいる感情たちの世界を舞台にした作品。「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」などの感情たちが、頭の中からライリーを見守り、感情をコントロールする。続編では高校入学を控えたライリーの中に、「シンパイ」率いる大人の感情たちが現れ、感情の嵐が訪れる。本作は、日本に先駆け世界各国で6月から公開され、アニメ映画の世界興行収入が首位だった「アナと雪の女王2」を抜き、歴代1位になった(24日ディズニー発表)。

インサイドヘッド2の一場面(c)2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved

 上原は声優に初挑戦ながらオーディションに合格し選ばれた。スタッフから「声だけではなく、グレイスになって演技してほしい」と言われ、高校入学とともに上京した経験を生かした。「ライリーたちと同じように、友達と違う進路に進む寂しさ、悲しさ、不安が入り交じっていたことを覚えている。感情移入してやれた」と話す。

 グレイスを「友達思いで優しい女の子」と話す上原は、等身大の演技でグレイスに命を吹き込んだ。上原は「大人も、私と同世代も泣けると思う。失敗しちゃう自分も、どんな自分もすてきなんだよと感じてほしい」と来場を呼びかける。

 上原は2021年からホリプロインターナショナルに所属。東京の高校に通いながら芸能活動をしている。松山ケンイチ主演の舞台「hana 1970、コザが燃えた日」、河合塾やマクドナルドのCM、ドラマなどに出演した。今後もさまざまなオーディションを受けながら、声優、ミュージカル、映像作品など「マルチに活躍できる俳優になりたい」と意気込んだ。 (嘉手苅友也)