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次のミッション始まる 阿波根昌樹・HPC沖縄代表取締役 <仕事の余白>


次のミッション始まる 阿波根昌樹・HPC沖縄代表取締役 <仕事の余白>
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HPC沖縄代表取締役
阿波根昌樹

 このコラムもこれが最終回となる。原稿と葛藤した執筆の日々もあっという間であった。日頃、考えている熱い思い、読者に伝わっただろうか。4月の連載から多くの人の目に留まり、声をかけられた。その醍醐味(だいごみ)を少々感じ始め、癖になりかけた頃に、実に絶妙なタイミングでの執筆活動の卒業は、常に新鮮な紙面を読者に提供する工夫の表れだと感心させられる。少し寂しい思いもあるが、関係者には感謝を伝えたい。

 私事だが、今月、二つの重要なミッションが始まる。一つは、沖縄県の「未来の産業人材育成事業」の社会人(職業人)講師として金武町立中川小学校への派遣だ。未来の沖縄の産業界を担う5年生、6年生の子供たちに普段の授業とは違う切り口で刺激のある有意義なコミュニケーションプログラムを準備して臨み、子供たちの心に刺さる言葉を残したい。

 もう一つが、国際協力機構(JICA)の「中南米日系社会との連携調査団」のメンバーとしてペルー、ボリビア、ブラジルへの派遣だ。南米で活躍する世界のウチナーンチュに会えるのは今から楽しみであり、海外ビジネスにおいても心強い。HPC技術の導入を通して、現地の社会課題である社会的弱者ゾーンの雇用創出、外貨獲得に向けた輸出製品の製造などをテーマとしたビジネスの可能性を追求したい。これらのミッションは、すぐに思う結果が出るとは期待できないが、何か手応えはあるはずだ。機会があれば報告していきたい。