13日に発足した第2次岸田再改造内閣に、沖縄県内の経済界からは沖縄振興予算の確保のほか、資源高や人手不足への対応を求める声が上がった。観光や農業振興の支援に期待する意見もあった。
県建設業協会の津波達也会長は次年度予算に関し「沖縄担当大臣は交代となったが、しっかり沖縄振興予算の増額を勝ち取ってほしい」と期待した。今後予定される残業規制などで労働力確保の課題がますます大きくなるとし「適切に対応してほしい」と求めた。
県工業連合会の古波津昇会長は、経済産業相留任について「心強い」とした上で、物価高が続く中でエネルギー関連を優先課題に挙げ「引き続き理解を求めていきたい」と話した。
沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長は初入閣の沖縄担当相に注目し「強い沖縄をつくるため、リーディング産業の観光を伸ばすという認識を継続してほしい」と要望した。
JA沖縄中央会の普天間朝重会長は新たな農林水産相が党内で農林部会長を務めた経歴に触れ「窮状を打開する政策や農業振興策を期待したい」と話した。
(謝花史哲まとめ)