「なご丸」きょうから運行 名護市内11キロを巡回するコミュニティーバス 一律200円、クレカ払いにも対応


「なご丸」きょうから運行 名護市内11キロを巡回するコミュニティーバス 一律200円、クレカ払いにも対応 車両のお披露目式でテープカットする渡具知武豊名護市長(右から3人目)ら関係者=16日、名護市のイオン名護店
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 【名護】地域住民らの公共交通の利便性を確保するため、名護市はコミュニティーバスの運行を17日から始める。16日には、使用される電気自動車(EV)のバス車両お披露目式がイオン名護店で開かれた。バスには、クレジットカードやスマートフォンをかざすだけで運賃の決済が完了するキャッシュレス乗車システムが導入される。

 市立中央図書館やイオン名護店、県立北部病院など約11キロを50分ほどかけて一周し、一日8本運行する。料金は一律200円で現金や交通系ICカードOKICA(オキカ)も利用できる。使用される4台のバスには市民の投票で「なご丸」の愛称がつけられた。デザインはカンヒザクラや名護湾など各車両で異なる。

 キャッシュレス乗車システムは三井住友カードが提供する「stera transit」を活用し、琉球銀行など6社が協業で導入した。車内に設置された読み取り端末は処理速度の速さが特徴で、これまで5秒以上かかっていた決済が0.35秒で完了する。クレジットカードを使ったキャッシュレス決済の導入は、国内のコミュニティーバスで2例目。

 お披露目式で名護市の渡具知武豊市長は「路線バスとの連携を図ることで、生活の利便性を向上したい」とあいさつした。あすなろ認定こども園の園児によるエイサー披露もあった。 (武井悠)