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試食や試飲に開場直後から長蛇の列 県産品求め5万6000人が訪れる 花と食のフェスティバル開幕


試食や試飲に開場直後から長蛇の列 県産品求め5万6000人が訪れる 花と食のフェスティバル開幕 参加事業者の商品を試食する来場者らでにぎわう「おきなわ島ふ~どグランプリ+」のブース=20日、那覇市の奥武山公園(普天間伊織撮影)
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 那覇市の奥武山公園で5年ぶり通常開催となった「おきなわ花と食のフェスティバル」。生産者らが工夫を凝らした農林水産物や加工品を求め、20日は昨年の初日よりも1万人以上多い約5万6千人が訪れた。規模縮小だった昨年と異なり、畜産物を販売する「まーさん市場」は大型テントの下に各出展ブースを配置しての開催となった。21日まで開催され、県産品の魅力を発信する。

 コロナ禍では実施されていなかった試食や試飲を楽しむ来場者の姿が多く見られた。新鮮な野菜や果物を販売する読谷ファーマーズマーケットゆんた市場のブースには開場直後から長蛇の列ができた。試食用にカットした読谷産メロンを配った湧川嘉人店長は「コロナ禍では直接おいしさを伝えることが難しかったが、試食で甘さに驚き購入する人も多い」と効果を実感していた。

 県産農林水産物を使った加工品の中から来場者が気に入った商品に投票する「おきなわ島ふ~どグランプリ+」でも5年ぶりに試食を実施。運営を手掛けるアール・ピー・アイの矢野雄介マネジャーは「やはり実際に味を確かめて投票する方が実感が伴う」と述べた。

 埼玉県から毎回参加しているという田村美由紀さん(65)は「私たちの世代にはオンラインショッピングは難しい。やはり生産者や製造者と顔を合わせて商品の特徴や調理法を聞くのがイベントの醍醐味(だいごみ)だ」と話した。

 汗ばむほどの陽気に、冷たい飲み物を買い求める来場者が多く見られた。名護市にある農園で生産したアップルバナナのジュースを販売している「MARU ES FARM」の荘司育子さんは「今日はジュースがよく売れた。冬の合間の暑い日に、冷たくて、もったりとした味わいが喜ばれたのかな」と笑顔で話した。

(普天間伊織、玉寄光太)