沖縄県畜産課防疫対策班は22日、離島地域で来月1日から豚熱ワクチン接種を実施すると発表した。離島で飼養されている豚(生後30日以降)は約2千頭で、全頭がワクチン接種の対象となる。
2020年1月、うるま市で34年ぶりに豚熱が発生。その後、本島地域では豚熱ワクチンの接種を継続してきた。
23年8月には佐賀県の養豚場で豚熱の感染が発生。感染経路は人や物を介した可能性があることが指摘された。離島地域のワクチン接種は佐賀での感染確認を受けた措置。
県の担当者は「離島地域でも発生する可能性はある。観光客なども戻りつつある中、ワクチン接種を行う必要性がある」としている。
県は、養豚業者に対して説明会を開催しており「おおむね理解を得ている」という。
(玉寄光太)