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沖縄の観光客数、2023年は44%増823万人 国内客、コロナ前水準に


沖縄の観光客数、2023年は44%増823万人 国内客、コロナ前水準に にぎわう国際通り
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 沖縄県文化観光スポーツ部は25日、2023年の入域観光客数が前年比44・5%(253万7300人)増の823万5100人だったと発表した。新型コロナ拡大前の19年比では19%(192万8800人)減となった。全国旅行支援などの需要喚起策や修学旅行の回復を受け、国内観光客が19年と同水準まで回復したほか国際航空路線やクルーズ再開で外国人観光客が徐々に回復した。

 国内客は、前年比28・3%(159万8700人)増の724万8800人。5月の新型コロナの5類移行で、イベントが通常開催されたほか、FIBAバスケットボールワールドカップの沖縄開催などもあり、19年比でも0・2%(1万4900人)増となった。

 24年は、コロナ禍を経て高揚した旅行マインドが一旦落ち着くことが見込まれるものの、23年よりも3連休以上の連休が増えることや、デフバレーボール世界選手権大会、沖縄空手少年少女世界大会などの大型イベントの開催のほか、フライ&クルーズなどで堅調な推移が見込まれる。

 外国客は、前年比約20・7倍(93万8600人増)の98万6300人だった。19年比では66・3%(194万3700人)減となる。空路客は19年の約5割まで回復した。20年以来、ゼロが続いていた海路客は17万8800人で、3年ぶりに入域があった。

 24年は、那覇―高雄(台湾)便の再開、那覇―台北線や那覇―上海線の増便、クルーズ船寄港予定が23年を上回ることなどから、さらなる回復が見込まれるとした。 

(與那覇智早)