県農林水産部は15日、台風による農産物の被害を防止するため、新たに「農作物等台風対策マニュアル」を発行したと発表した。既存のマニュアルに、パッションフルーツの台風対策や防風林の樹種の追加など、新たな情報を盛り込んだ。また写真やイラストを多く掲載し、農作業の現場でも使いやすいよう全面的に刷新した。
県は台風被害の軽減対策を図るため、2007年度に「沖縄県における台風とその対策」を発行、11年度に改正していた。だが、農産物などの被害額が20億円以上に上った23年8月の台風6号を受け、冊子を使いやすくし、事前の備えなどについて広く周知できるようにした。
9ページ増えた新たなマニュアルでは、新たに(1)日頃からのハウスの補修管理方法(2)事前の対策の有無で異なる被害(3)台風に強いサトウキビの品種―などを写真やイラストを多く用いて紹介している。
県農林水産部の前門尚美部長は「甚大な台風被害を防ぐためには、台風襲来前の事前対策と日頃の備えが重要だ」と、マニュアルの活用を呼びかけている。同マニュアルはA4判で54ページ。農業改良普及センターやJA各店舗などで配布予定。下記のURLからも閲覧できる。
https://www.pref.okinawa.lg.jp/shigoto/nogyo/1010362/1010364.html
(玉寄光太)