琉球海運(那覇市、宮城茂社長)は13日、広島県で貨物船「かりゆし」の代替わりとなる新造船「かりゆしⅡ」の進水式を開催した。
「かりゆしⅡ」は全長181・51メートル、幅26メートル、総トン数は約1万1900トン。積載能力は「かりゆし」より約3割増の40フィートトレーラー168台、乗用車281台分で、同社が所有する、貨物を積んだ車両や荷台ごと輸送する大型船RORO船(ロールオン・ロールオフ型貨物船)7隻中、最大級となる。沖縄での就航は7月を予定している。
尾道造船に発注。建造は3年ぶり。新造船は船型の変更や最適航行支援システムなどにより省エネルギー効果を高めているという。省燃費性能は同一サイズの標準RORO船に比べ29%(エネルギー効率設計指標に基づく)削減。内航船省エネ格付け制度で最高の5つ星の取得を目指す。2002年に就航した「かりゆし」は7月で引退し海外に販売する予定。
宮城社長は「省燃費性能が高く、積載能力も拡大する。引き続き、県内経済の発展に尽力したい」と述べた。
(謝花史哲)