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組織理念 松沢玲子(沖縄国税事務所長) <仕事の余白>


組織理念 松沢玲子(沖縄国税事務所長) <仕事の余白> 松沢玲子
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 石垣島では海開き。まだ、3月も中旬である。が、言われてみれば、日差しや空気が昨日までとは何か違う。夏の気配である。10月に始めた三線も「童謡」から「古典民謡」へ。素晴らしい師匠や先輩にも出会った。沖縄口の歌詞は難しいが新しい世界を開いてくれた。まだ入り口に立ったばかりであるが、修練を重ねていきたいと考えている。沖縄の名言に「思立ちがいい日」という言葉がある。後悔するくらいなら、まず行動。決断と行動の重要性を示唆している。沖縄勤務もはや9カ月、新鮮な出会いにあふれた日々が続いている。

 最後に、皆さまへお伝えしたいのは「国税庁の組織理念」である。「納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」という果たすべき使命や任務に加え、組織として目指す姿「信頼で国の財政支える組織」を理念として掲げている。さらに、「行動規範」も示し、国税職員が判断に迷ったときに立ち返るべき物差しとなっている。

 とはいえ、国税職員も一人の人間。皆さまから厳しいお言葉をいただき、日々の業務で反省することも少なくない。しかし、それは財政を支える重要な任務を負っているからこその期待の裏返しと捉え、その声に耳を傾け、丁寧に向き合うことで一つ一つ信頼を重ねていくことが重要だと感じている。

 私自身、これからも税のプロフェッショナルの一員として、皆さまから信頼される組織づくりに「決断と行動」の精神で取り組みたいと考えている。