沖縄県内商業地価は、前年比2.3ポイント上昇のプラス5.0%となった。調査対象の全17市町村で上昇幅が拡大した。新型コロナウイルスによる行動制限がない中で観光需要が回復。感染流行前の19年のプラス10.3%には及ばないものの、高い水準に戻りつつある。
市町村別は宮古島市がプラス12.4%と堅調な伸びを見せた。国内屈指のリゾート地として定着しつつあるが商業地の供給が限定的な面がある。
県都那覇では前年比2.7ポイント増のプラス4.6%と上昇幅が拡大した。県内最高地価の国際通り沿い(那覇市久茂地)の調査地点でも前年比1.5ポイント増のプラス3.6%と上昇した。
25年夏に開業予定の名護市と今帰仁村にまたがるテーマパーク「ジャングリア」は調査地点から離れており、影響はまだ数値に表れていない。
(梅田正覚)