サンエー、創業以来54期連続増収 2月期、人流戻り衣料品や外食増


サンエー、創業以来54期連続増収 2月期、人流戻り衣料品や外食増 サンエー(資料写真)
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 サンエー(宜野湾市、新城健太郎社長)が5日発表した2024年2月期連結決算は、売上高にテナント収入などを含めた営業収益が前期比6・6%増の2275億8100万円となり、創業以来54期連続の増収だった。経常利益は46・2%増の168億9300万円で、純利益は41・1%増の106億8300万円と過去最高を記録した。新型コロナウイルス禍からの人流回復で衣料品、外食ともに大幅に伸びたことなどが寄与した。

 純利益が100億円を超えるのは18年2月期以来2度目。年末年始、行事再開に伴う消費が活発化したほか、物価高を受けた単価上昇や観光客回復も売り上げ増加を下支えした。冷蔵ショーケースの入れ替えや店舗リニューアルで省エネ化を進め、大幅な上昇を見込んでいた水道光熱費を抑えた。

 部門別の売上高は、構成比が大きい食料品が8%増の1326億900万円、家電など住居関連用品が5・7%増の605億8200万円、衣料品が1・7%増の122億4400万円、外食が12%増の90億7400万円。連結子会社ローソン沖縄の直営店舗の売上高は2倍の3億7400万円となっている。

 今夏には宜野湾市の大山シティを閉店し、解体後に本社と食品加工センターを新築移転する。新城社長は完成時期は28~29年ごろとの見通しを示し「新しい機器も導入し機械化、省人化が図れるセンターにしたい」と説明した。那覇市銘苅の佐川急便浦添営業所跡地で計画中の新店舗は25年度の開業を予定する。

 25年2月期の業績予想は営業収益が前期比3・8%増の2361億2千万円、経常利益が0・9%増の170億4300万円、純利益が4・7%増の111億8500万円で、増収増益を見込む。

(當山幸都)