おきなわフィナンシャルグループ(OFG、山城正保社長)は12日、同社と傘下の沖縄銀行で従業員の基本給を底上げするベースアップ(ベア)を7月1日に実施すると発表した。ベアは2年連続。基本給を3%上げ、定期昇給分を含めた社員の賃上げ率は5・44%となる。併せて、初任基本給も4年ぶりに引き上げる。
賃上げの対象は役員を除く社員、嘱託員、パートタイマーの約1700人。うち約500人の嘱託員、パートタイマーは最大10%超の賃上げを決めた。
OFGによると、これまでの生産性向上の取り組みや、物価高騰に伴う家計負担増加に対応する。4月から始まった新たな中期経営計画で人的資本経営を掲げており、働きがい向上を通じ「地域密着・地域貢献」につなげる考え。OFGグループ各社でもベア実施を検討する。
初任基本給は大卒・大学院卒、短大卒、高卒に応じて5~7千円引き上げる。 (當山幸都)