【代行バスルート図】 ゆいレール、6月に「那覇空港ー牧志」で運休 混乱懸念も 週末で観光客や外国人も多く 「周知早めに」


【代行バスルート図】 ゆいレール、6月に「那覇空港ー牧志」で運休 混乱懸念も 週末で観光客や外国人も多く 「周知早めに」 ゆいレール(資料写真)
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 沖縄都市モノレール(那覇市、渡慶次道俊社長)が3両化車両の導入に伴う設備工事で、6月末に一部区間を終日運休し、当日は代行バスを運行する。ただ、運休日は週末で、昨年同時期の週末に当たる7月1・2日は2日間で5万5千人の利用があった。観光客も多く活用する区間のため、関係機関からは混乱を懸念する声も聞かれた。

 沖縄都市モノレールによると、バスの運行台数については、バス会社と調整を進めている段階で「問題がないように対応したい」としている。モノレールの発着地である那覇空港では、バスへの誘導などの対応も全て同社が行う予定。那覇空港ビルディング(NABCO)の担当者は「スムーズにいくよう連携を図りたい」と語る。ホームページなどでも乗車方法や場所などを案内する。

 一方で、代行バスは利用者が事前に乗車券を購入するなどの手続きが必要となるため、混乱を懸念する声も。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の企画施設事業部の米谷保彦部長は「県民はもちろんだが、観光客にとって移動は重要な問題だ。詳細が分かり次第、観光客や外国の方向けへの周知を早めに図りたい」と話した。

 利用者の中には、高齢者や体の不自由な障がい者など乗車補助を必要とする人たちもいる。県精神保健福祉会連合会(沖福連)の山田圭吾会長は、「全ての代行バスがノンステップバスとはいかないだろう。そのために、(補助する)職員の配置など早めに対応し、人員確保に努めてほしい」と語った。

 沖縄都市モノレールの担当者は「利用者の方々への影響を極力少なくするために代行バスなどの措置を取る。ただ、今回の工事は3両化車両運行に必要な工事であるため、ご理解とご協力をお願いしたい」と述べた。

(新垣若菜、島袋良太)