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「中堅企業」沖縄には39社 「中小に比較し、生産性高い」 東商リサーチ沖縄


「中堅企業」沖縄には39社 「中小に比較し、生産性高い」 東商リサーチ沖縄 那覇市街地(空撮。2021年12月、航空機より)
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 経済産業省が大企業と中小企業の間に新たに分類し、税制優遇などで成長促進を図るとしている「中堅企業」について、東京商工リサーチ沖縄支店は8日、県内の状況をとりまとめた。中堅企業に分類される県内企業は2024年3月時点で39社で、産業別の構成比は「サービス業・他」が38・46%で最も多かった。「小売業」の28・20%が2番目に多く、「金融・保険業」と「情報通信業」がそれぞれ12・82%で並んだ。農林水産業や製造業は対象がなかった。

 従業員数2千人以上などが条件の「大企業」に今回分類した県内企業は該当がなかった。

 23年の県内中堅企業の売上高は、合計で9529億2400万円(前年比17・53%)。中小企業は1万2280社で3兆3714億8700万円(同4・51%増)だった。

 21年と比較した売上高増加率は中堅企業が20・66%で、中小企業の4・78%を15・88ポイント上回った。東京商工リサーチ沖縄支店は「中小企業に比較して生産性が高いことも判明した」と分析している。 (島袋良太)