オレンジの皮などを活用した自然由来の超吸水性ポリマーを製造する恩納村のEFポリマーは、インド・ラージャスターン州にある工場を拡張移転した。自動制御装置やコンピューターによる管理システムなどの導入で生産力が5倍となり、製造量は月100トンまで増加する。
インド国内のほか、日本や米国、フランス、タイなどでも販路拡大に力を入れ、年間約400トンの販売を見込む。
同製品は、土壌に混ぜ適度な水分量を保持できることが特長。干ばつ地域のほか気候が不安定な状態でも有効活用できる。現在は工場があるインドの食物残さを活用しているが、シークヮーサーなど県内の食物残さを活用した研究も進めているという。
創業者のナラヤン・ガルジャール最高経営責任者(CEO)は「生産拠点も増強した。今後さまざまな産業で革新的な製品が提供できるよう取り組みたい」とコメントを寄せた。 (新垣若菜)