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「ロッキー賞」に新田英之さん 国内外で先進技術研究、三菱総研主席研究員「次の使命は沖縄で」 


「ロッキー賞」に新田英之さん 国内外で先進技術研究、三菱総研主席研究員「次の使命は沖縄で」  新田英之さん
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 チャレンジ精神があり、沖縄の若者にとって目標となる県出身者に贈られる「ロッキーチャレンジ賞」の2024年(第15回)受賞者について、主催する仲村巌チャレンジ基金は27日、三菱総研主席研究員で工学博士の新田(あらた)英之さん(44)=東京都在住=に贈呈することを決めた。

 新田さんは那覇市出身。東京大と同大学院で工学を修め、フランスキュリー研究所研究員や理化学研究所特別研究員などを経て、22年10月からは三菱総研で先進技術などを研究している。研究分野はハードウェアとバイオの融合領域、戦略的先端技術の動向など。

 受賞者について基金の仲村巌代表(元日産ディーゼル工業社長)は「世界トップレベルの環境で積極果敢に新分野に挑み、成果を出し続ける外界志向とチャレンジ精神、早くから沖縄を離れて学び、研究に携わる中で持っている沖縄への想いと志が賞の趣旨にふさわしい」と評した。11月1日に琉球大学で授賞式を開き、記念盾と賞金100万円を贈る。

 新田さんは「沖縄から日本、世界へ科学研究者として挑戦し、現在は日本に戻り、産業界で新たな挑戦を続けている。次の使命は沖縄に戻り、残りの人生をささげることだ」とコメントした。

(島袋良太)