おきぎん経済研究所は29日、4月の県内景況について発表し、7カ月連続で「回復している」との判断を維持した。個人消費は物価高騰の影響を受けながらも増加した。建設関連では弱含みの動きをみせたが、外国人観光客が増加していることなどから景気判断を据え置いた。
【個人消費】スーパー売上高は23カ月連続で前年同月を上回った。品目別で家電を含む家庭用品は新生活向け商品の販売が好調だったことから、前年同月比で10・1%増加した。中古車販売台数(登録ベース)は全体で1万9770台(同3・5%増)と2カ月ぶりに前年同月を上回った。
【建設】公共工事請負額は3カ月連続の減少。前年同月比19・5%減の142億2700万円だった。発注者別でみると、独立行政法人等が97・4%減、市町村41・9%減、国32・1%減だった一方で、県37・7%増、その他公共的団体は152・4%増だった。新設住宅着工戸数は同4・8%減の638戸で3カ月連続の減少。地価上昇や建築単価の高騰が要因とみられる。
【観光】入域観光客数は外国人観光客の増加を背景に前年同月比11・9%増の74万9300人だった。ホテル客室単価は10・8%増と15カ月連続で前年同月を上回った。宿泊収入(推計値)は2カ月ぶりに前年同月を上回る12・1%増だった。
(当間詩朗)