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東村にコテージ型ホテル 8月開業予定 自然体験客に対応


東村にコテージ型ホテル 8月開業予定 自然体験客に対応
この記事を書いた人 Avatar photo 武井 悠

 東村観光推進協議会(渡久山真一理事長)は東村の豊かな自然を体験できる宿泊施設「ヤンバルエクスペリエンス ホテル ヌンガニク」を村川田に整備する。8月1日に開業予定。関係者らは5月31日に地鎮祭を開き工事の安全を祈願した。自然体験で村内を訪れた観光客に宿泊場所を提供することで、さらなる誘客につなげ、観光消費額の増加や豊かな自然環境を生かした観光コンテンツの創出などを目指す。

 ホテルは宿泊できる平屋建てのコテージ6棟とチェックインなどを行う共用棟1棟で構成される。敷地面積は約2400平方メートルで、福地川海浜公園の隣接地に整備される。客室数はツイン4室、シングル16室の計20室で、部屋のウッドデッキではバーベキューや星空観察を楽しむことができる。ホテル名の「ヌンガニク」はこの地域の昔からの地名に由来する。

東村川田に開業するホテル「ヤンバルエクスペリエンス ホテル ヌンガニク」のイメージパース(提供)
東村川田に開業するホテル「ヤンバルエクスペリエンス ホテル ヌンガニク」のイメージパース(提供)

 宿泊料金は1人1泊8千~9千円で検討している。自然体験で訪れた観光客のほか、修学旅行で民泊の生徒を引率する教員の宿泊施設としての活用なども狙う。総事業費は約1億7500万円。沖縄振興特定事業推進費民間補助金や金融機関からの融資を活用する。

 同協議会によると、村にはカヌーツアーなどの体験に年間約5万人が訪れる。ただ、滞在は半日程度で、村外の別の観光地に流出することや、村内のホテルが少ないなどの課題があり、自然体験した観光客が滞在できる拠点施設が求められていた。

 協議会の小田晃久事務局長は「東村に滞在し、村の良さを体験してもらいたい」と願った。

 (武井悠)