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MKが沖縄ツーリスト子会社と資本業務提携 観光バスとハイヤーの稼働強化へ


MKが沖縄ツーリスト子会社と資本業務提携 観光バスとハイヤーの稼働強化へ
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 沖縄ツーリスト(OTS)の子会社のOTS交通(豊見城市、平良剛社長)は17日、全国8都市でタクシーやハイヤー、観光バスを運行するエムケイホールディングス(MKHD、京都市、青木信明社長)と資本業務提携を結んだと発表した。

 MKグループが得意とする二次交通の分野で人材育成、DX(デジタルトランスフォーメーション)化などのノウハウを取り込み、OTS交通が持つ観光バスとハイヤー事業で連携を進める。

 MKHDはOTS交通から第三者割当で4割の新株を買い付けた。額は非公表。

 OTS交通は7台の観光バスと10台のハイヤー車両を所有している。平良社長は「MKHDが全国に持つラグジュアリー層の会員を獲得することで稼働を高め、従業員採用も積極的に行いたい」と展望を語った。

 台湾市場にも強みを持つ両社が提携することで、国内の観光交通、飲食事業のインバウンド(訪日客)戦略を拡充する。MKグループはその他、排ガスを出さないゼロエミッション車(ZEV)を沖縄で定着させる考え。今後は高級EVによるレンタカー事業やライドシェア事業への参入も検討している。

 MKHDの担当者は「全国の主要空港からホテルなどへの送迎を行っているが、那覇での展開がまだだった。OTS交通との連携を通し、沖縄と本土で相互送客を強めたい」と話した。

 (與那覇智早)