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サトウキビ収穫量、10%減の66万トン 台風被害が深刻、少雨も影響 4年ぶり70万トン下回る 23年産


サトウキビ収穫量、10%減の66万トン 台風被害が深刻、少雨も影響 4年ぶり70万トン下回る 23年産 サトウキビ畑(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 沖縄総合事務局は20日、2023年産のサトウキビ収穫量と収穫面積を発表した。収穫量は、前年比10%減の66万3100トンで、19年以来4年ぶりに70万トンを下回った。台風の被害が深刻だったほか、平年より少雨傾向だったことが響いた。収穫面積は同4%減の1万3200ヘクタールだった。

 昨年は7月に発生した台風6号が迷走して2度にわたって沖縄地方に接近した。沖縄総合事務局は、沖縄周辺に長く居座り県内各地に被害をもたらした台風6号と、年間を通して少雨だった影響で収穫量が減少したと分析した。収穫面積は夏植えが天候不良で作付けが進まず減少した。農家の高齢化により離農も考えられるという。

 10アール当たりの収穫量は、同7%減の5020キロだった。栽培方法別の収穫量はサトウキビの茎を夏に植え付け、翌年の秋から翌々年の春にかけて収穫する「夏植え」が18万600トン。春に茎を植えて、その年の秋から翌年の春にかけて収穫する「春植え」が6万トン。前年収穫したサトウキビの株から発芽したものを収穫する「株出し」は42万2500トンだった。

(新垣若菜)