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景況、11期連続プラス 安定も物価上昇影響 おきぎん経研


景況、11期連続プラス 安定も物価上昇影響 おきぎん経研 沖縄県内(資料写真)
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 おきぎん経済研究所が28日に発表した4~6月期の企業動向調査で、前年同期と比べた業況感を示すDI(景気動向指数)が全体で25・5となり、前期(1~3月期)から15・6ポイント減少した。プラスは11期連続。安定した推移がみられるものの、物価上昇の影響などによりポイントが低下した。

 調査は5月中旬~6月中旬にウェブアンケート形式で実施し、県内235社から回答を得た。

 仕入れ単価DIが58・3と上昇したことで、採算は14・5と低くなった。雇用はマイナス21・7と、不足感がみられる。円安などで仕入価格の高騰や、競合による売り上げ減少などから、小売業と土木業でポイントが低くなった。

 来期の業況DIの見通しは36・6。卸売業やサービス業などでポイントが高い一方、診療報酬改定による業況悪化の見込みから、医療・福祉は低くなる見込み。仕入価格の高騰や人材不足への懸念は続くとしたが、引き続き業況は改善する見通しだという。 

(與那覇智早)