7月16日は1885年に日本初の駅弁が発売されたとされる「駅弁記念日」。
県産食材をメインに手作り弁当を展開するもみじ弁当(那覇市、城戸伸一郎代表)は、「6」の付く日に沖縄都市モノレール小禄駅構内改札前で駅弁「ゆいレール小禄駅前うちなー弁当」の販売を始めた。城戸代表は「生活圏内でも気軽に旅行気分が味わえる駅弁を楽しんでほしい」と、県産駅弁の定着を目指す。
駅弁は軟骨ソーキやゴーヤーチャンプルー、ラフテー、紅芋ペーストなど、沖縄料理を詰め込んだ。価格は1500円。その他、日替わり弁当や「紅豚ハンバーグおにぎらず」なども出品している。
もみじ弁当は2008年に開業した。何か新しい取り組みができないか考えていたところ、駅構内での販売を思いついた。駅弁記念日に先駆けて、6月6日から出店を開始。城戸代表は「売り上げはまだまだ」とはにかむが、これをきっかけに那覇市金城の店舗に訪れる人もいるという。
県外の新幹線などとは違い、モノレール内やホームでの飲食は想定していないが、全駅の改札階にある「ゆくい処」での飲食は可能だ。都市モノ社の担当者は「沿線の人にも広まり、マナーを守って楽しんでもらえるとうれしい」と駅舎の新たな利活用を期待した。
地元の利用客が多い小禄駅ではこの日、会社員や学生などが立ち寄る姿が多く見られた。城戸代表は「食材の半分以上が県産。カロリーや塩分、脂肪分は控えめ。駅弁になじみがない人にも楽しんでほしい」と話した。次回の小禄駅での出店日は8月6日の予定。詳細はもみじ弁当のホームページから。
(與那覇智早)