Air　ビジネスツールズ　田中政宏（リクルートライフスタイル沖縄社長）＜仕事の余白＞

　沖縄赴任直前の3年間、私は官公庁・自治体営業部を担当し、いくつかの自治体や観光協会と連携協定を締結してきた。その内容は観光マーケティング、観光DX促進、データを活用した地域経営推進など多岐にわたるものであった。主な取り組みとして、リクルートが提供する業務・経営支援サービス「Air　ビジネスツールズ」を活用した地域のカスタマー消費行動を分析するプラットフォームを構築することだった。

　「Air　ビジネスツールズ」は事業者に役立つサービスをつくりたいという想いを持った数人のチームの開発から始まった。今では16ものサービスがある。最初のサービスである無料POSレジアプリの「Airレジ」は、2024年3月末時点でアカウント数84・9万。カード・電マネ・QR・ポイントも使えるお店の決済サービス「Airペイ」のアカウント数も47・5万となった。「Air　ビジネスツールズ」の歴史は、事業者が抱える不安、不満、不便と正面から向き合い、解決策を追求してきた歩みだ。

　業務をデジタル化し、経営を支援することで、やりたかったことに時間が費やせるように。「Air　ビジネスツールズ」は、まるで空気（Air）のように、普段は存在を意識させることはないが、必要なときには事業者に寄り添い、事業を支えていく存在でありたい、という想いが込められている。沖縄の全ての事業者のこれまでも、そしてこれからも「商うを、自由に。」を支えていきたい。