アロマを使ったエステや資格講座を手掛けるrelaxing(リラクシング、うるま市、比嘉小百合代表)が化粧品作りに乗り出した。県産の天然素材にこだわっており、その原料は地域の人材を活用して収集している。製造で出た絞りかすは固形燃料にするなど、雇用創出と環境配慮にもつなげながら新規事業に挑戦している。
比嘉代表が立ち上げたのは無農薬の県産植物を使った化粧品ブランド「miimun(ミームン)」。6月に販売をスタートさせた。商品は紫外線を防ぐ効果が認められているテリハボクの種子油(タマヌオイル)やビタミンC豊富な青切りシークヮーサー、スーパーフードのノニ、抗酸化成分を含むハイビスカスなどを原料に使用。「紫外線の強い沖縄に住む人に向けた成分を多く配合した」という。
きっかけは自身のサロンで試験的に作ったタマヌオイルを含む化粧品に効果が見られたことだった。本格的にスキンケアを開発する決意を固めた。化粧品製造を委託する業者選定や成分配合、調香など開発には2年を要した。市場に出回らない素材となる植物を集める作業はシルバー人材センターを介して地域の高齢者に依頼している。
化学薬品は加えず、非加熱の状態で、種を圧搾してオイルを採り、葉からはエキスを抽出する。植物の絞りかすから固形燃料を製造し、CO2削減にも取り組んでいる。
比嘉代表は「紫外線が強い沖縄の条件に合ったスキンケアを試してほしい」と話した。
オイルは9900円、化粧水は7700円、美容液は8800円(税込み)。サロンやオンラインストアで販売している。https://miimun.stores.jp/
(玉城文)