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沖縄市制50周年を迎えて 官民で市街化地域開発へ <けいざい風水>


沖縄市制50周年を迎えて 官民で市街化地域開発へ <けいざい風水>
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 1974年にコザ市と美里村が合併して「沖縄市」が誕生し、今年で市制50周年を迎えました。沖縄市は那覇市に次ぐ人口を抱える本島中部の中心都市であり、戦後、基地の門前町として発展してきた国際色豊かな独自の文化を持つ街です。

 沖縄最大級の祭り「全島エイサー祭り」に代表される大規模なイベントも数多く開催され、バスケットボールBリーグの「琉球ゴールデンキングス」のホームタウン、プロ野球「広島カープ」の春季キャンプ地としても有名で、スポーツイベントなども盛況です。年間60万人が来園する県内随一の動物園「沖縄こどもの国」や南国の自然に癒やされる「東南植物楽園」などもあります。

 合併前の72年、コザ市は約6万人、美里村は約2・5万人、合計約8・5万人だった人口は、現在14・2万人(増加率67・0%)で、県全体の増加率(43・6%)を上回っており、大きく発展している事がうかがえます。

 ただし、人口が増加しているのは旧美里村側であり、旧コザ市側の人口は減少しています(図1参照)。その結果として、旧コザ市側は少子高齢化が進行しており(図2参照)、それに並行して建物の老朽化や空き家、空き店舗、商業施設の経年劣化問題なども顕在化しつつあります。

 これらの市の課題解決に向けて、官民一体となった開発などが必要だと考えます。現在、「胡屋・中央地区バスターミナル化構想」など、市街化地域の活性化に向けた計画があります。事業の成功と沖縄市のさらなる発展を祈念いたします。

この記事を書いた人
松堂 稔 沖縄銀行 コザ支店長