昨年4月に着任し、コロナ後の事業運営を加速させるために注力したことが二つある。一つは、採用・オンボーディング・リテンション・待遇改善といった人事面の施策である。県内媒体に加え、Indeedといったネットメディアも活用し、母集団形成からファネルごとの離脱率を毎月振り返りPDCAを回し続けた。人員充足と継続のために待遇改善も実施したことが相乗効果を生み、コロナ禍は欠員状態だった社員数は、要員計画を達成することができている。
もう一つは、当社の15周年という節目において、当社が実現したい世界観を言語化したことである。社員の想いを一人ひとりに言語化してもらい、新しく会社として目指す方針(ビジョン)をつくることに取り組んだ。
当社の社員は、生まれも育ちも沖縄の方、沖縄が好きで戻ってきた方、沖縄好きが高じた移住者がそれぞれ3分の1ずつおり、沖縄のことが好きで働いている。「沖縄に住み、沖縄のために、関係性や可能性といった大きな輪を広げながら沖縄に貢献し続けたい」という想いと、リクルートが大切にする価値観「Wow the World(新しい価値の創造)」の意味を込め、「私から、沖縄から、大きな輪を。OKINAWOW」というビジョンを策定した。
これからもいろいろな想いをもった人が意見をぶつけ合いながら、想いの輪を広げ、この沖縄の地で新しい価値を生みだしていく会社でありたい。
1976年3月12日生まれ。リクルートライフスタイル沖縄代表取締役社長。99年松下電器産業株式会社(現パナソニック)入社。2007年リクルート入社。旅行領域「じゃらん」の、法人向けサービス、宿泊施設・中央省庁・自治体向け営業組織の責任者を歴任後、23年4月より現職。