prime

「名護東道路」の延伸へ2つの案 「ジャングリアへのアクセスにも資する」沖縄総合事務局が意見聴取へ 


「名護東道路」の延伸へ2つの案 「ジャングリアへのアクセスにも資する」沖縄総合事務局が意見聴取へ 
この記事を書いた人 Avatar photo 知念 征尚

 沖縄総合事務局は8日、社会資本整備審議会道路分科会沖縄地方小委員会を開き、名護東道路の本部半島への延伸について協議した。総事局はルートとして名護市の伊差川インターチェンジから海洋博記念公園付近の本部町浦崎までを結ぶ2案を提示。近く実施予定の地域への意見聴取を踏まえ、次回の会合で1案に絞り込む予定だ。

 提示されたのは伊差川~浦崎の全区間を2車線の自動車専用道とする「全線バイパスルート」(A案、約14キロ)と、伊差川~本部町伊豆味でバイパスを整備し、伊豆味~浦崎は現道の県道84号を4車線に拡幅し、国道449号を活用する「バイパス+現道改良ルート」(B案、約15キロ)の2案だ。

 事業費はA案が700~800億円、B案は600~700億円を見込み、約100億円の差がある。

 許田インターチェンジから海洋博記念公園まで現在約43分かかるところ、A案は約16分半の短縮、B案は約12分の短縮効果がある。

 A案は全線に渡って災害時に代替路として機能することも見込まれる。一方、自然環境の改変はA案がB案よりも大きくなる。

 総事局担当者はまだ整備が決まったものではないと説明。その上で、来夏の開業が予定される北部テーマパーク「ジャングリア」に触れ、「(アクセスにも)資する道路となる。もし整備するとなれば、(ジャングリア開業に伴う)交通状況も勘案して検討を深めたい」と語った。 

(知念征尚)