県内アパレル4社による「アップサイクルかりゆしプロジェクト」が8日、発足した。かりゆしウエアブランド「MAJUN OKINAWA」を展開する日進商会に眠る使い道のない生地や、県産サトウキビの絞りかす(バガス)を活用して生産するウエアをレンタルし、循環型のファッションを推進する。観光やビジネスで沖縄を訪れる人たちに活用してほしいとしている。
取り組みは日進商会、アップサイクル素材開発のキュアラボ、レンタルサービスのバガスアップサイクル、かりゆしレンタルAnne(アン)の4社で行う。
SDGsが浸透する中、これまでのアパレル産業の大量生産、消費、廃棄の産業構造が問題視されており、日進商会でも余剰布は約100反(1反は横約110センチメートル、縦約50メートル)ほどあるという。かりゆしウエアの需要が高まる中で余剰布を再活用できないかと考え、取り組みを思いついた。
来年1月までに大人用、子供用を合わせて100着を用意し、かりゆしレンタルアンを通してレンタルサービスを開始する。価格は2泊3日で3500~4千円を予定している。同社の朴允淑(ぱくゆんすく)CEOは「琉球藍は手染めなのでどれも1点ものだ。ウエディングや学会、社員旅行などで沖縄を訪れる人にぜひ試してほしい」とPRした。
(與那覇智早)