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【地図あり】北谷と本部、バスで周遊 ホテル・水族館楽しんで 那覇空港発 11月から実証実験 沖縄


【地図あり】北谷と本部、バスで周遊 ホテル・水族館楽しんで 那覇空港発 11月から実証実験 沖縄 さらなる連携を確認した北谷町の渡久地政志町長(右から4人目)、本部町の平良武康町長(同3人目)ら=7日、北谷町観光情報センター
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

 県内の人気観光地・北谷町と本部町が新たな周遊型観光の創出へ向けて連携を深めている。那覇空港からそれぞれの観光・滞在先を直接つなぐ車両を走らせ、観光客らを運ぶ実証事業が11月から始まる。県外客だけでなく、県民にも利用してもらい、車を運転せずに両町での行楽に出掛けてもらうことも狙う。

 運行が始まるのは「北谷ダイレクトエクスプレス」の空港線、沖縄美ら海水族館線の2路線で、国土交通省の共創・Maas実証プロジェクトの「GOO Chatan」の一環。11月1日に運行を開始し、2025年2月2日まで実施する。

 那覇空港線は午前午後2往復(4便)、那覇空港と北谷町内の五つのホテルを直行車両で結ぶ。料金一律2500円。沖縄美ら海水族館線も午前午後2往復(4便)で、北谷町情報センター前―もとぶかりゆし市場―沖縄美ら海水族館を直行車両でつなぐ。料金一律4千円。

 本部町内の降車場からは無料の周遊バスでホテルや各観光地に移動可能だ。北谷では県の実証事業として、観光2次結節点(北谷ゲートウェイ)の事業も既に始まっている。町営駐車場の一部をターミナルとして周遊バスなどが運行。交通拠点としての存在感を増している。

 本部町観光物産展が9月初旬に北谷町内で開かれ、渡久地政志北谷町長や平良武康本部町長ら関係者が、ダイレクトエクスプレスの運行開始を念頭に両町の連携と互いの観光振興を確認した。

 本部町観光協会の當山清博会長は「北谷と本部は琉球王朝時代からの歴史的つながりも深い。沖縄観光の二大マーケットとして周遊型観光を進めていこう」と呼びかけた。

 GOO Chatanプロジェクトはグランシーノ社(大阪市、島田篤代表)が助成金申請などを担い、北谷、本部両町の関係先との調整を北谷町観光協会が担う。予約は10月1日から開始予定。詳しくはGOO Chatanのホームページから。

 (石井恭子)